ミーコ [雑記]
僕が小学校2、3年の頃だ。
姉に近所のペットショップで子猫を売っていると教えられた。
そのお店で飼っているシャム猫が産んだ子猫だった。
僕はとても欲しくなり、家に帰ってから必死で猫を飼いたいとおねだりした。
なんかいろいろと条件をだされて、
自分のお小遣いで買えば良いということになった。
ちょうど1万円だった。
家族に上手く嵌められたのだと思う。
家族は皆、最初から飼うつもりでいたのだ。
一番小さな僕の生き物に接する態度が心配だったのかもしれない。
そういえば、庭にある藤の木に小鳥が巣をつくっていたときも、
雛が巣立つまで教えてもらえなかった。
すぐに買いに行った。
4、5匹の子猫が母猫と一緒にいた。
まだ手のひらに乗せられるサイズだ。
お店のおばさんにどれにするか訊かれた。
僕はいちばん元気なのがいいと伝えたら、
それなら、ちょうど良いのがいるという。
どれかなと思ったら、
「おーい、二階の部屋に閉じ込めているのをもってきて」
一匹だけ隔離されていた子猫がいた。
他の子猫を蹴散らして食べ物を独占するので一緒にできないという。
迷わず、その子猫を選んだ。
小鳥を入れる小さな箱に入れられて手渡された。
子猫は箱の中で身動きできずに「みゃあみゃあ」鳴いていた。
僕は家に帰るまでに死んでしまうんじゃないかと気がきじゃなかった。
家に帰って、早速餌をあげた。
何を与えたのか記憶にないのだが、手のひらに餌をのせてあげた。
「あんにゃんにゃんにゃん」
と声をあげながら食べた。あ~可愛い。
名前をミーコとつけた。理由は覚えていない。
次の日、外に出たいとドアの前で鳴いた。
僕は外に出したら、もう二度と戻ってこないのではという不安に襲われた。
それでもドアを開けてあげた。
ピュっと飛び出していくのかと思ったら、
警戒しながらそ~っと数歩出たかと思うと回れ右してピュっと戻ってきた。
ここを自分の家と思っていてくれて嬉しく思った。
すごい食欲で、すぐにデブ猫になった。
シャム猫は短毛なので見た目はそれ程でもないのだが、
抱き上げようとするとズッシリだ。
僕が机で本を開くと、トンと机に飛び乗って開いた本の上にお行儀良くお座りする。
僕がミーコの前に立つと、お尻をふりふりしてピョンと胸に飛びついてくる。
爪は立てないので両手で抱いてあげないといけない。
一度、両手に荷物をもっていたときに、ミーコの前に立ってしまった。
お尻ふりふりをはじめた。しまったと思ったが遅かった。
胸に飛びついてきたミーコは、そのままお尻からビッタンと床に落ちた。
それからしばらく胸に飛びついてくれなかった。
心なしか目線も合わせてくれないような気がした。
夜寝るとき、ミーコは、ほとんど母とだったが、
数年もたつと僕とも一緒に寝てくれるようになった。
ミーコは僕と寝るとき、人と同じように頭だけ枕にのせた。
そして長ーく伸びてベッドの真ん中で寝た。
僕はベッドの端っこで落ちないように寝なければならなかった。
ミーコは僕の布団に入りたいとき、寝ている僕のほっぺをカリッと引っ掻いた。
僕が布団をあけてあげないときは、
「カリッ」が「カリカリ」に、そして「カリカリカリ」になって、
最後は「ガブリッ」と噛みつかれた。
なんて調子で書き進めたら、思い出はつきないので切りがない。
この辺りで止めよう。
僕は大学入学とともに一人暮らしをはじめた。
家を出たくてしょうがなかったが、ミーコだけは心残りだった。
僕が就職して数年後、亡くなった。
最後は老衰だったと思う。
近所の動物病院に連れて行って、お医者さんが、
「この猫まだ生きとったんか」と驚いていたという。
最近思うのだが、僕の2番目の娘がミーコに似ている。
生まれ変わりだなんていう気はさらさらないが。








はじめまして!
RSSリーダのキーワード「シャム猫」で、偶然に来ました。
ミーコちゃんの思い出、じーんと胸にしみます。
私も、シャムを16年も飼っていたので。
「とびつき抱っこ」とか、それを受け止めてやらないと、ずるっと落ちて、
いじけたりとか、全く同じなんです。
お布団でいっしょに寝るのも同じ。
うちのは、いつも腕枕で寝ていたので、朝まで寝返りもできず、毎朝、
肩や首の痛かったこと。
そんな、なつかしくも胸の痛む思い出を書いた記事、去年ので恐縮ですが、トラックバックさせていただきました。
(でも、表示されないので、失敗だったかな)
それでは、また!
by みーYUM (日がな一日シャム♪) (2007-04-23 21:10)
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
ブログ拝見致しました。
ミーコは、みーあちゃんとそっくりです!!
今は賃貸アパート住まいでペット禁止ですが、
いずれまたシャム猫を飼いたいです。
by Hattifnatt (2007-04-24 10:34)
あら、みーちゃんに似てたんですか。
じゃ、やっぱり、にゃんたの写真も見てもらおっと。
(とびつき抱っこの、3年前に亡くなった子です)
これ、どういうわけだか、トラバ失敗した記事のurlです。
↓
http://blog.goo.ne.jp/iku-kgw/e/21f3311ed5a391c7b6efa817a433fef4
by みー (2007-04-25 03:50)
おー にゃんたちゃんは食べ物に執着がなかったのですか。
にゃんたちゃんはミーコの半分ほどの体重ですね。
ミーコは食べ物に異常なほど執着がありました。
台所でゴハンの用意をしている母の足首に早くよこせと噛みついていました。
ミーコは幸いにも一人で留守番することはなかったです。
近所に叔父夫婦もいましたので。
ミーコは家と叔父夫婦宅を行ったり来たりしていました。
そのうえ外で出会うミーコは冷たかったです。
名前を呼んでも知らんぷりでした。
「外で話しかけるんじゃない」というオーラすら感じました。
だけど、一度だけ家族が誰もいない日があって、
僕が学校から帰宅すると玄関で大声で泣いていました。
僕が家に入ると「とびつき抱っこ」して、喉をゴロゴロ鳴らして、
いつまでも抱かれたままだったのを覚えています。
余程寂しかったのでしょう。
あのミーコですら日中だけでこうなのですから、
にゃんたちゃんはさらに辛かった事でしょう。胸があつくなってしまいます。
今朝、かみさんが台所で悲鳴をあげていました。
末の娘(1歳)が、早くご飯よこせと足に噛みついたそうです。
by Hattifnatt (2007-04-25 10:50)
アハ、最後の2行で笑っちゃった。
娘さんが似てるんですね。おもしろいなあ。
ミーコちゃんは、姿は、みーあに似てるんでしたっけね。
みーちゃんも、一人っ子時代は、私になにか「指示」を与えるとき、カプをやりました。傷ができるほどじゃないけど、痛くないというとウソになる。
ちょっと腹を立てたものです。
みーあも、娘さんの仲間かしらん?
この間、動物病院で立ち読みしたパンフに書いてありましたが、
外で猫がしらん顔するというのは、本当にそうなんですってね。
猫は、家に帰ると赤ちゃんになるけど、外に出ると、狩をするオトナの気分になるらしいです。
なので、飼い主に会っても、無視するって。
二役を気取るお猫様には、それに合わせて、つきあってやらないと、しょーないみたいですね。
あ、逆トラバ、ありがとうございました!
こちらからは、2回やったんだけど、反映されずでした。
今は、3頭の猫一家がうちを闊歩して、にぎやかですが、このにゃんたの思い出は消えません。私の特別な特別な子でした。
by みーYUM (2007-04-25 12:40)